歴史

アブラハムとはどういう人物か

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アブラハムは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の始祖ともいえる人物です。

世界中の始祖がノアなら、悪魔宗教の始祖がカナン。そして、一神教を再度蘇らせたのが、このアブラハムです。

1、多神教が広がっていた時代

カナンの教えから悪魔宗教があり、そのカナンの甥にニムロデという世界を統一した王がいました。

ニムロデは、悪魔宗教とノアの教えを融合させたハイブリットな宗教、多神教を世界に定着させた人物でした。

 

メソポタミヤが造られ、多くの巨大な石像も作られていったのです。

テラという多神教の神官がいました。そのテラはアブラム、ナホル、ハランの3人の息子がいました。

ハランは若くして死んでしまいます。聖書には、ハランはテラの目の前で死んだとしか書かれていませんが、ミドラッシュ、タルグムなどの書物には、さらに詳しくその状況が書かれています。

バベルの塔、バビロンを造った世界はじめての王であったニムロデは、自分の都合のいい神々を伝承から作り上げ、多神教を人々に拝ませていました。アブラムの父テラは、多神教の神々を崇拝する神官だったのです。

アブラムは、天地創造、アダムの誕生から約1800年後の人で、まだノアが生きていたかもしれない時代の人です。大洪水の時にノアは600歳だったからです。

神官は、紀元前では、科学や学問の徒として考えられていました。世界の情報は、ニムロデに集約され、それらの情報が神官であったテラや息子のアブラムにまで及んでいた可能性はあります。

そのため、論理的な思考を持って、アブラムは、木や石で人間が作ったものは、神ではないとハッキリと否定するようになりました。本物の神は天地を創られた唯一の神であると理解していたのです。アブラムは、親であったテラと、支配者であったニムロデと対立し、多神教と一神教の論争が繰り広げられます。

ニムロデは、アブラムを火の中にいれてしまうのですが、アブラムは、その火から守られ、燃えることはなかったのです。この争いに対して、ハランは、どちら側に立とうかと迷っていたのですが、アブラムが無事であったことから、アブラム側だとニムロデに発言すると、ニムロデはハランをも火に投げ込み、ハランは、親テラの目の前で、火によって死んでしまったのです。

 

または、多神教を否定したアブラムによって家に火が放たれ、その火によってハランがテラの目の前で焼け死んだという話です。

 

これらは聖書から出た物語ではないので、それが正しいとは言えませんが、このように、口伝や伝承によってアブラムの物語は伝えられているのです。

 

共通しているのは、アブラムによる多神教への否定です。

 

聖書を読んでも、アブラムはとても論理的思考の持ち主だったことが解かります。自分の感情や私利私欲ではなく、論理的に、それらが事実なのかなどの学問的思考で生きていたのです。

だからこそ、唯一の神様に対する硬い信仰があったと考えられます。

アブラムは、その土地を離れ、甥のロトと共に、旅を続けることになります。もちろん、一神教を信じた旅であり、アブラムの人生の旅です。

2、カナンの地の約束

アブラムには、腹違いの妹サライがいました。その妹サライを嫁にして、旅を続けるのです。

サライは、不妊の女性で、こどもを産むことが出来ずにいました。

このサライは、とても美しい女性で、アブラムはサライを愛していました。

 

妹が美しい顔をしていたのなら、兄であったアブラムも、父親が同じだけに、そこそこの美男子だったかもしれません。

唯一の神様に対して、信仰を持っていたアブラムに、神様が声をかけられます。

創世記12章1-4節

1時に主はアブラムに言われた、「あなたは国を出て、親族に別れ、父の家を離れ、わたしが示す地に行きなさい。 2わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう。あなたは祝福の基となるであろう。 3あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地のすべてのやからは、あなたによって祝福される」。 4アブラムは主が言われたようにいで立った。ロトも彼と共に行った。アブラムはハランを出たとき七十五歳であった。

その示す地とは、カナンの地のことでした。

アブラムは、その土地に向かい、また踏み入れたりするのですが、その地を相続するのは、アブラムではなく、アブラムの子孫だったのです。

アブラムは、困難を乗り越えながら、サライとともに、旅を続けます。

 

アブラムには子がいませんでした。ですから、サライは、召使いであったハガルによって、アブラムの子孫を産ませ、その子を自分の子として育てようとしました。アブラムは、その考えを否定したのですが、サライの希望を呑むことにして、イシュマエルが生まれるのです。

このイシュマエルが、アラム人の始祖であり、子孫がイスラム教を設立したと主張されています。

 

アブラムが86歳の時のことでした。

もちろん、現代の86歳ではありません。まだ、大洪水前の世界の影響が残っていた空気濃度が高い時代の話です。

創世記の時代の人々はなぜ長寿なのか>>

 

そして、アブラムが99歳になった時、神様からアブラハムという名前をもらうことになるのです。

 

創世記17章1-10節

1アブラムの九十九歳の時、主はアブラムに現れて言われた、「わたしは全能の神である。あなたはわたしの前に歩み、全き者であれ。 2わたしはあなたと契約を結び、大いにあなたの子孫を増すであろう」。 3アブラムは、ひれ伏した。神はまた彼に言われた、 4「わたしはあなたと契約を結ぶ。あなたは多くの国民の父となるであろう。 5あなたの名は、もはやアブラムとは言われず、あなたの名はアブラハムと呼ばれるであろう。わたしはあなたを多くの国民の父とするからである。 6わたしはあなたに多くの子孫を得させ、国々の民をあなたから起そう。また、王たちもあなたから出るであろう。 7わたしはあなた及び後の代々の子孫と契約を立てて、永遠の契約とし、あなたと後の子孫との神となるであろう。 8わたしはあなたと後の子孫とにあなたの宿っているこの地、すなわちカナンの全地を永久の所有として与える。そしてわたしは彼らの神となるであろう」。 9神はまたアブラハムに言われた、「あなたと後の子孫とは共に代々わたしの契約を守らなければならない。あなたがたのうち 10男子はみな割礼をうけなければならない。これはわたしとあなたがた及び後の子孫との間のわたしの契約であって、あなたがたの守るべきものである。 

アブラムは、アブラハムとなり、サライは、サラという名前になりました。そして、二人の間に、イサクという息子が生まれるのです。アブラハム100歳の時、サラが90歳の時のことです。

このイサクから生まれ増え広がる子孫が、約束の地、カナンの地を与えられることになります。それは出エジプトの後の話、ヨシュア記になります。

3、生贄イサク

アブラハムは、100歳になって念願のサラとの間に生まれた息子イサクを愛しました。そのイサクは、兄イシュマエルにいじめられたことで、サラは、怒り、イシュマエルと母ハガルを追放します。

神様は、悲しみに暮れるハガルに、イシュマエルの子孫が増え広がるという祝福を与え、励ます場面も聖書には書かれています。

 

現代人からみれば、それが成就したことが解かります。

 

高齢になってから生まれたイサクは、目にいれても痛くないほど、アブラハムは愛しました。ですが、そのイサクを生贄にするように、神様から告げられたのです。

アブラハムは、次の日、イサクを連れて、山に登るのです。

そして、ためらうことなく、イサクを祭壇の乗せて、ナイフを振り下ろそうとした瞬間、神様の声が止めにはいるのです。

愛する息子よりも、優先すべきは、神様であると認識していた硬い信仰を神様はご覧になり、アブラハムは、信仰の人と呼ばれるようになります。

 

その信仰から神様は、アブラハムを義と認められたのです。

イサクの代わりに、動物を用意され、アブラハムはその動物を生贄にしたのです。

 

アブラハムは、なぜ息子イサクを生贄にしようとしたのか>>

 

行いによるのではなく、その信仰によって義とされる考え方は、救世主であるイエスキリストへの信仰心の証明として、表されることになるのです。

4、イサクの結婚

アブラハムは、息子イサクが成人し、ふさわしい相手と結婚させることにしました。

そこでお目付け役であった召使いに言って、ふさわしい女性をさがさせるのです。

そこで、見出されたのが、リベカでした。

 

アブラハムは、絶対にカナン人の娘を選んではいけないと召使いに言い渡し、イサクにふさわしい相手を念入りに選びだしたのです。

イサクは、リベカと結婚し、そのふたりの間に生まれたのが、ヤコブでした。

 

このヤコブはのちに、神様からイスラエルという名前をもらい、その息子たちによって12部族の始祖たちが生まれ出るのです。

その12部族は、エジプトで400年に渡って、子孫を増やし続け、100万人を超える巨大勢力として、奴隷の身分で増え広がっていくのです。

400年後に生まれたのが、モーセになり、そのモーセによってイスラエル人たちは、約束の地に向かって大移動をはじめるのです。

 

アブラハムは、そばめとの間に、多くのこどもたちを産みます。そのこどもたちは、東方の土地に行かせ、イサクから遠ざけるのですが、そのこどもたちの子孫が、漢字を作り上げたのかもしれません。漢字に聖書物語が隠されている理由のひとつかもしれませんね。

漢字の中にある聖書物語>>

 

アブラハムは、175歳でその生涯を閉じることになります。晩年、アブラハムは平安の中で長寿をまっとうし、イサクとイシュマエルによって手厚く葬られたのです。

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