歴史

ノンクリスチャンであっても知っている聖書の人物といえば、沢山あがるとは思いますが、モーセはそのうちのひとりでしょう。

今回は、そのモーセがどのような人物だったのかについて、探っていきます。

1、モーセ五書

モーセは、聖書に書かれた、創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記を書いた著者だとされています。

また、その他には、ヨブ記というものもモーセが書いたかもしれないと考えられています。

 

聖書の基盤であり、イスラエル民族の信仰の基礎ともいうべき、この五書を書いたわけです。

もちろん、モーセが書いたというよりは、神様の霊によって導かれて、モーセというペンが、トーラー(モーセ五書)を書いたと考えるのが、クリスチャンです。

 

このモーセ五書には、有名な十戒などの律法も書かれていて、また、イスラエル人の文化や風習もこれらに多く書かれているのです。

十戒よりも細かい律法も存在し、神殿造りの作り方なども書かれているのです。

 

この世界がどのように創られ、何のために造られたのかも書かれているのです。

ですから、聖書を信じる人々にとってモーセという預言者は、偉大な存在として、心に刻んでいるのですね。

2、モーセの人生

世界のはじまりが書かれた創世記さえも書いたのですが、モーセははじめの人間ではありません。

モーセは、この世界が創られてから1500年ほど経過した後に、さまざまな預言者とされる人たちの子孫として生まれたのです。

 

アダムとエバから人間は増えていくのですが、現代よりも恵まれた環境の世界で生活していた人間たちは、悪に対する認識が甘く、世界を闇にしたことで、滅ぼされました。

生き残ったのは、ノアの家族だけでした。

ノアには、三つ子の息子がいました。

セムとハムとヤペテです。

 

セムから生まれ、育った子孫たちをセム族と表されたりもします。

主に、黄色人種、それがセムから生まれた子孫です。

 

もちろん、セムの中でも、黒人や白人と子孫を残したことで、セム族といっても、中間種として存続しているので、見た目は黒人であっても、セムの子孫もいますし、アラブ人のように白人と結合した白人系のセム族もいるのです。

 

その中でも、黄色人種として広がったセム族の中に、アブラハムという人物が生まれます。まだ、ノアが生きていたかもしれないぐらいの時代です。

アブラハムの時代には、人間社会には、王さえも存在し、ノアの教えから逸脱するような教えも広がっていました。

多神教なども多く人間の手によって作られていた時代です。

 

その時代に、アブラハムは、ノアから受け継いだ一神教を信じて旅をつづけた人物でした。

このアブラハムの子孫に、ヤコブという人物が生まれます。

 

このヤコブは、神様と相撲を夢の中ですることで、勝利し、新しい名前をもらいました。

それが、「イスラエル」でした。

ヤコブという名前をヘブライ語で発音すると「シュモウ」といいます。

相撲は、このヤコブの出来事から継承され、そのヤコブは新しい名前、イスラエルをもらい、そのイスラエルの子孫を「イスラエル人」というようになるのです。

神の民のイスラエル人です。

 

イスラエルには、12人の息子がいました。

ルベン、シメオン、レビ、ユダ、イッサカル、ゼブルン、ヨセフ、ベニヤミン、ダン、ナフタリ、ガド、アシェルです。

 

その中のヨセフは、エジプトに奴隷として売られてしまうのですが、その才能を見出され、エジプト王の次の地位にまで、上がることができたのです。

そのヨセフのおかげで、残りの11人の兄弟の家族も、エジプトで保護され、子孫を多く残していけるようになりました。

 

それから400年経ち、それらの子孫から生まれたのが、モーセでした。

モーセの時代の王は、ヨセフの存在も忘れてしまい、エジプト人にも負けないほどの子孫が増え続けるイスラエル人を奴隷として、利用していたのです。

あまりにも子孫が増えることで、中国の一人っ子政策のような考え方の王が立ち、イスラエル人の男の子は、命を絶つように言われたのです。

モーセの親は、モーセを殺すことができずに、桃太郎のように、ナイル川にモーセを流すのですが、そのモーセを拾ったのが、エジプト王の妹だったのです。

モーセは、そのまま王族として育てられ、命を救われることになったのです。

 

その後、通りかかったように現れたモーセの実母が、乳母として、雇われるのです。

 

モーセが大きくなると、自分がイスラエル人であることを認識し、そして、奴隷として過酷な生活を強いられていることに、疑問を持ち始めます。

そして、イスラエル人に対して、激しく当たるエジプト人を殺してしまうのです。

 

モーセは、エジプト人を殺したことで、エジプト王から命を狙われることになるのです。

そのため、エジプトから逃げて、エジプトには、二度と戻れないと思いながらも、イスラエル人たちとは違う生活をしながら生き延びるのです。

 

モーセの妻は、イスラエル人では無かったのです。

 

モーセはある時、山に登ります。そこで、唯一の神様の声を聞くのです。

神様は、モーセに、エジプト人を解放するように使命を受けるのですが、モーセは、上手に話すことができない人間だという理由などで断るのですが、兄のアロンがいると説得され、エジプトに戻ることになるのです。

 

イスラエル人の始祖ともいえるアブラハムは、神様から預言をもらっていました。

それは、カナン人の土地をアブラハムの子孫に与えるというものだったのです。

ですが、モーセの時代では、イスラエル人は、エジプトの労働力だったので、エジプト王は、イスラエル人を手放すはずがありません。

イスラエル人は、エジプト人からするとアンドロイドのような便利な存在だったということです。

 

それでも、アブラハムとの約束を守るために、モーセは選ばれ、エジプトへと向かうのです。

 

モーセは、兄アロンと共に、エジプト王に、イスラエル人を解放することを願い出るのです。

モーセを殺そうとした王は、すでに死んでおり、モーセと兄弟のように育った次のパロが、王となっていたので、モーセの話は、聞いてくれたのですが、その提案には、素直に乗ることができませんでした。

 

そこで、神様は多くの災いをエジプトに与えるのです。

イスラエル人を理不尽な法律で、殺したエジプトの罪を贖われるかのように、エジプトに次々と災いが起こるのです。

 

そのすべてをモーセは、言い当てるのですね。

 

ですが、それでも王には届かず、最後には、王の長子のいのちさえも、奪われるのです。

その長子こそが、あのツタンカーメンだったとも言われています。

 

エジプトのすべての家族のこどもたちが、いのちを取られることが預言され、イスラエル人たちには、羊の血を扉の柱に塗る家だけは守られることが教えられ、イスラエル人で信じて行ったひとの家には死人が出なかったのです。

これが、現在の鳥居になるのです。

 

赤い柱の扉が、イスラエル人の文化であり、イスラエル人である証拠の1つになるのです。

 

 

空からカエルが降ってきたり、イナゴの群れが襲われたり、食べ物が腐ったりする不思議な出来事が、次々と起こることで、とうとうエジプト王は、イスラエル人を解放することを決定します。

モーセは、成人男子だけで60万人もいるイスラエル人をつれて、約束の地であるカナンの地へと長い旅をはじめることになるのです。

120万人以上もの大移動です。

 

エジプト王は、イスラエル人を追い出したのですが、心変わりをして、また追ってを差し向けるのですが、イスラエル人が、水と水との間に道を作り、そこを通り抜けた後、それを追うことで、水が元に戻り、エジプト兵は水に溺れることになったのです。

 

イスラエル人は、すぐには、カナンの地につくことが出来ませんでした。

エジプト生活が長かったことで、多くのイスラエル人は、エジプトのしきたりを覚え、多神教などを信じたり、文化を持っていたからです。

荒野で、40年間、イスラエル人は、モーセの教え通りの生活を体にしみこませるかのように、過ごすことになるのです。

 

40年も経てば、エジプトの文化や知識を知る大人も少なくなり、モーセの教える教えで育った次の世代になります。

その荒野で、十戒を神様からいただき、あらゆる律法を身に着けていくことになるのです。

もちろん、最初は、新しい文化を受け入れられない人々が多く、金で造られた偽物の牛の神を拝んだりするものも出ては、モーセを悩ませるたのです。

 

40年の時を経て、イスラエル人は、カナンの地に入る準備を整えることができたのです。

 

ですが、モーセは、カナンの地に入る前に、その寿命を終えることになりました。イスラエル人をカナンの地へと導くために、神様から使者として、遣わされたモーセでしたが、そのモーセは、カナンの地を踏むことが出来なかったのです。

 

モーセの意思を継いだヨシュを先頭に、イスラエル人は、カナンの地に入り、多くの悪をしていたカナン人と戦い続けることになるのでした。

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